戦前の日本海軍とナポリタン

戦前の日本海軍とナポリタン

では、ナポリタンの発祥は何なのでしょう。考えられるものとして、日本海軍食が挙げられます。先にも述べましたが、トマトケチャップは海軍にとっては御用達品でした。戦前の海軍食は西洋料理がメインだったので、長持ちし、簡易に味付けできるトマト・ケチャップは、かなり重宝していたことでしょう。しかし、戦前の海軍が、スパゲッティにトマトケチャップをあえていたかどうかについては、詳しい記述が残されていない為、不明です。

 

1932年(昭和七年)に作られた『海軍研究調理献立集』によると、「マカロニナポリタン」という士官向けの料理が掲載されていますが ※3 が、この料理のレシピは、マカロニにトマトソースとチーズをかけてオーブンで焼いた料理なので、どちらかというとグラタンに近い料理でした。(この料理はエスコフィエのレシピに近いものがあります) 結果的には、海軍食のナポリタンが今のナポリタンの始まりかというと直接結びつけることは出来ないでしょう。少なくとも昭和初期の段階で、それに当たる料理は存在しない事は確かなようです。